2023年4月28日金曜日

探鳥という健康法

 今日は久しぶりに探鳥に出掛けました。家でも句会でも、選をしたり文章を書いたりと、うつむく仕事が多く、空を見上げることがあまりありません。主宰を引き受けて以来、私の人生はうつむき加減になりました。それ以前は日本野鳥の会所属の探鳥会案内人として、鳥の観察のために上を向いて歩いていましたので、大きな違いです。

今日は久しぶりの探鳥で、首が痛くなるほどあおむきました。阪神電車・神戸市営地下鉄と乗り継いで新神戸駅へ。そして駅の裏側から急な山道を一気に登って布引の滝へ上がりました。水量は豊富で凄まじい音がしていました。滝壺の前の朽ちかけたお不動さんのお社にお参りし、しばし休憩。滝口を見上げていると、気持ちが晴れやかになって来ました。あおむくということの御利益かもしれません。それにしても、欧米系の外国人の多いのには驚きました。アメリカでも布引の滝は有名なのでしょうかね。

滝壺からまた坂道を登って「みはらし展望台」へ向かいました。主宰になる前は、新神戸駅のコンコースで探鳥会参加者の点呼をし、禅寺である徳光院から布引の滝、みはらし展望台、猿の架け橋、布引貯水池などを巡って市ケ原の堰堤までの探鳥コースのガイドを務めていました。二か月に一度上っていましたので、この山道は、今でも目をつむっていても案内できます。

展望台で弁当を済ませ、徳光院への山道を下りました。その時、キビタキのきれいな囀りが聞こえて来ました。徳光院の境内ではヤマガラやセンダイムシクイの囀りが聞こえました。若葉に紛れて姿は確認できなかったのですが、野鳥の声を堪能しました。期待していたオオルリの声が聞こえなかったのが残念でしたが、まだこれからです。

よく歩いて春の光を浴び、若葉の作った新鮮な空気を吸い、きれいな囀りを聞く。これに勝る健康法はないように思います。読者の皆様も、双眼鏡を持って、鳥の声を聞きに行きましょう。

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