2023年10月25日水曜日

西播磨俳句祭

 去る10月21日の土曜日、たつの市新宮町の西播磨文化会館にて、令和5年度西播磨俳句祭が開催されました。毎年10月の第3土曜日に開催されている恒例の行事で、私も主宰就任以来、水田むつみさん、山田佳乃さんと共に選者を務めております。

今年の事前応募句は、一般の部が594句、学生の部が1705句となり、昨年度に比べると一般の部は123句減少しましたが、学生の部は772句増加しました。学生の部が急増したのはテレビの俳句のバラエティー番組の影響が表れているのかも知れませんが、将来が少し明るくなったような気もします。これ以上ない秋晴れの下、稲刈りが進む田圃の景を楽しみつつ、当日句会の句を推敲しました。

応募句の結果(九年母関係者のみ)

    兵庫県議会機長賞    帰省日の知らせに弾む夕支度   中田眞智子

    たつの市長賞      鳴ききつて果てたる蟬の軽さかな 渡辺しま子

    兵庫県生きがい創造協会理事長賞 井戸水が自慢や茶屋の心太 猪谷信子

    入選          迎火や里山の夜の更け易し    谷郷美保子

     同          淋しさは言はず墓苑の草を引く  坂本玖美子

     同          語部の振り絞る声原爆忌     山根光子 

     同          ふるさとに新しき風鯉幟     武本敬子

当日句会の結果(同上)

     水田むつみ 特々選  やすらぎは稲架乾きゆく匂にも  武本敬子

     小杉伸一路 特々選  団栗を拾ひ思ひ出拾ひたる    武本敬子

           特選   今日もある小さき予定小鳥来る  矢野君子

           特選   仕上りへあと一針や夜長の灯   山根光子

     山田佳乃さんは、所用で欠席され、当日句の選は有りませんでした。

素晴らしい句が並んでいます。入賞、入選の皆様に改めてお祝いを申し上げます。読者の皆様は、各句の秋の季題をじっくり味わってみて下さい。                 


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