2023年12月17日日曜日

本部「歳晩風景」吟行

 今日は本部主催の吟行で、三宮の東遊園地からハーバーランド方面を歩きました。毎年12月の本部吟行は歳晩風景を写生することにしています。明石の魚の棚の歳晩風景を探ったこともありますが、最近では三宮界隈を歩くことが恒例化しています。

今回は参加者32名。9時30分にJR三ノ宮駅中央改札口に集合し、先ず東遊園地へ出掛けました。昨年までのこの時期の東遊園地にはルミナリエの電飾が美しく設置されていましたが、今回から、新年1月の開催に変更されました。阪神淡路大震災の犠牲者の鎮魂と神戸の復興を願ってのイベントでしたが、年を追うごとに観光化し、最近では外国からの観光客でごった返すようになりました。素朴な行事が、今では厳しい警備体制が敷かれ、ところてんのように一方通行の道路を押し出されるだけの見世物になってしまった感があります。震災が発生した1月17日に、改めて鎮魂の行事として再出発するように期待しています。

鎮魂の灯火「希望の火」を拝し、新設の「こども図書館」を眺めて句作した後、ハーバーランドへの道を辿りました。ここには震災で破壊された波止場が当時のままに保存されています。斜めになった外灯や壊れた岩壁の残骸に冬の潮が打ち寄せる光景に、当時を偲びました。対岸の埠頭には海王丸・日本丸の2隻の練習船が錨を降ろし、冬日の中に静かに佇んでいました。

その後、東遊園地の近くにある中央区文化センターに場所を移して、句会を開催、久しぶりに30名を超える盛会となりました。これだけ大きな句会になると、なかなか主宰の選に入るのは難しい。先ず互選に一句でも入れば喜ぶべし、と先代の主宰も仰っていました。

但しその句を誰が採ってくれたか、しっかり記録しておくことが大切です。自分より技量が上の人が採ってくれたら、次は更に上に人が採ってくれるように頑張りましょう。会の幹部クラスの人が採ってくれる様になってきたら、実力が向上してきた証です。漫然と聞き過ごすことが無いように、本部例会や本部吟行を賢く利用することをお勧めします。

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