2024年3月19日火曜日

住吉大社松苗神事献詠俳句の最終選考

 本日(3月19日)午前10時から、住吉大社吉祥殿にて松苗神事献詠俳句の選者会(最終選考会)が開催され、応募作品501句の中から予選で選ばれた19句の最終選考が行われました。選考は「かつらぎ」主宰森田純一郎、「未央」主宰古賀しぐれの各先生方と私の3名で担当しました。最終選考にノミネートされた九年母関係者の句は8句。その結果は以下の通りです。

  天賞  平 敦子  未来への言伝てとせん苗木植う

  佳作  稲家民枝  海神の松籟とはに苗木植う

  同   尾崎吾郎  受け継ぎし祈りのこころ苗木植う

  同   山本容子  大神の杜囃すごと百千鳥

  同   猪谷信子  イヤリング指輪外して苗木植う

以上の5句が入選となり、残念ながら3名の方の句は見送りとなりました。今回の特徴は、能登の大震災に心を寄せた句がたくさんあったことです。コロナ禍やウクライナやパレスチナの戦争など、社会問題を詠んだ句が毎年続いていますが、時事句にとどまってしまって詩にまで詠めていない句が多かったように思います。表彰式は4月3日に、大社の第一本宮で神前報告式、境内の庭で植樹式が斎行されます。私も選者として参列します。

なお、選者と大社の皆様との懇談会の中で、俳誌「雨月」の先代の主宰であった大橋晄さんの訃が森田さんから伝えられ、大いに驚きました。帰宅後に弔電を手配しましたが、コロナ禍の前まではお元気でこの選者会に参加しておられましたので、まことに残念なことです。出席者一同、在りし日のお姿を偲びました。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

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