2024年4月17日水曜日

春うらら

春もたけなわ。今日は5月中旬の気温になり、大陸から黄沙が飛来しました。薬局に出掛けましたが、厳重に黄砂対策をして出かけました。黄砂が降ると心筋梗塞が増えるとのこと。怖いですね。

ところで「麗か」 という季題がありますが、雑詠の選をしていると、「春うらら」という使い方をした句を見かけます。雑詠投句から例を曳かせていただきます。

    たむろして動かぬ鹿や春うらら

    春うらら絵本を膝に足湯かな

春うららという季題は、ホトトギス新歳時記は勿論、何でも有りの角川俳句大歳時記にもありません。「収め句座」や「阪神忌」のようなローカル季題でもなさそうです。「秋麗」という季題があるので、誰かが「春麗」を発明したのかも知れません。

「春うらら」を使った句が投句された場合はどうすればよいでしょう。私は季重なりと考えて見送ります。因みに、ホトトギスでは「秋麗」は使わず「秋晴」を使います。その昔、高知競馬場に90回ほど負け続けている競馬の馬がいて、その名が「ハルウララ」でした。 

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