2013年12月25日水曜日

白村先生の書評

今日は、ひよこ句会がありましたが、つぐみ句会同様、欠席させて頂きました。手術から一週間が経ち、膀胱の傷そのものはほぼ癒えたようですが、昨日の検診では膀胱炎を発症したとの診断。経験された方も多いと思いますが、頻尿が続き、夜も眠れません。昨夜は13回もトイレへ通いました。フロモックスを頂いてきましたので、やがて治まってくるでしょう。

さて、今日はめっちゃ嬉しいことがありました。日本伝統俳句協会副会長の大久保白村先生からの書籍小包が届きました。開けてみますと、俳誌「田鶴」の12月号が出てきました。付箋が立っているページを開けてみましたら、白村先生がお書きになった、拙著「飛翔」の書評が掲載されていました。全文につきましては、後日「九年母」に転載されるでしょうが、好意に満ちた内容に感激しました。特に、「鳥博士は音博士」と題する一文では、私の音に対する敏感なセンスを指摘しておられました。

      つくばひに滴る音も秋の音
      遠足といふ騒音の乗っ来し
      笑ひ声もれてホスピス夜長の灯
      投函の音も弥生でありにけり
      耳元に寄する波音砂日傘
      炉開や薪割る音の朝より
      匙にとる音も新茶でありにけり
      檻に聞く人の世の音白梟  

等の拙句が例示してあり、「博士らしく鳥はよく詠まれているが音感の鋭い作品により強く魅力を感ずる句集『飛翔』」であった。」と結ばれていました。

音を詠んでいることを、全く意識したことがありませんが、そうなのかもしれません。探鳥を重ねることにより、音に敏感になって来たのでしょう。それぞれの句については、いろんな方から句評を頂きましたが、句集全体を捉えての、これだけの鋭い指摘は初めてでした。皮肉なことに、他誌によって『飛翔』のお墨付きを頂くこととなりましたが、お蔭で、この句集の評価を天下に高めて頂きました。有難いことです。


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