稲畑汀子先生のご自宅応接間にて、下萌句会の初句会が開かれました。参加者は23名、関西各地から駆けつけて来られました。新年の挨拶を交わした後、しばし持参の句を推敲。
午後1時40分、汀子先生の新年のご挨拶の後、全員に配られたお雑煮を頂戴しました。丸餅を入れた、鶏ガラ出汁の澄まし仕立てで、男性は黒の塗り椀、女性は赤の塗り椀です。先生が全員にお茶を注いで廻られ、私には「お茶を沢山飲まないとだめよ」と、病気を気にして声を掛けて頂きました。
私の今日の成績
病室の親しき見舞初笑 汀子 特選
一月の森や鳥語の皆尖り 同 入選
屋根裏をステップ軽く嫁が君 同 入選
特選の句評 病室での初笑という季題の使用は珍しい。回復期にある患者の様子が詠めた。
二句目は、哲也主宰の特許「風尖り」に似ていて、どうかと思いましたが、中七で「や」と切っていますので、やむなく「尖り」と連用形で止めました。互選では、ある方の特選を頂きました。
三句目は、兼題の「嫁が君」で詠んだ句。正月三が日に現れるネズミを忌み言葉で「嫁が君」と言い、新年の季題です。最近ではネズミを見かけませんので、イメージで詠む事になります。上記の句、天井裏を走り回るネズミを思い出して詠んだものです。軽いステップ、で若い嫁が君をイメージできたと思います。
会が終わって退出する際も、汀子先生が玄関まで送って来られ、「○○さんも同じ病気で何度も手術されているので、いろいろ聞いて御覧なさい。決して無理しちゃだめよ」と諭すように仰いました。
今日の一致率指数は、2か月のブランクの影響か、54.2とやや低調。先生の句は2句採れましたが、特選の句は2つしか採れませんでした。どの句が、何故採れなかったのか、これから見直しです。
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