2014年3月26日水曜日

つぐみ句会

野鳥俳句会の中に、つぐみ句会という会があります。平成17年、私が六甲道勤労市民センターの俳句講座の講師に就任しました翌年、受講申し込みに落選された方の「難民キャンプ」のつもりで開設したのが、この句会です。難民のまま定住生活をされている方や、現役に復帰されて受講されている方など合わせて約15名が、この句会で学んでおられます。

現在では私の手を離れ、幹事さんを中心に自主的に運営をされています。月1回の句会ですが、その荒稽古ぶりは夙に有名で、雑詠持ち寄り4句、席題3句の7句により、厳しい研鑽を積んでおられます。原田の森ギャラリーの屋根裏部屋を借りていた頃、酸素が欠乏して気分が悪くなる方が出るほど熱中したこともありました。

その句会が昨日100回目を迎えました。会員の皆さんが、芦屋の「ホテル竹園」で記念句会を催され、私もお招きに預かりました。余興にパロディー句会があり、大いに盛り上がりました。その結果をご披露し、会の益々の発展と、会員諸氏のご健吟をお祈りしたいと思います。

   つぐみ句会 第百回記念パロディー集

    平成26年3月25日
           伸一路選
   特選
        クリミヤやそこのけそこのけ戦車が通る  義
        日暮るるや質屋に裏口表口        徹
        子沢山打ち重なりて四畳半        和
        句に病んで駄句が頭をかけ廻る      彰
   
   秀逸
        春風や弁当抱きて丘に坐す        佳
        禁解けて川いっぱいの釣師かな      秀
        信濃よりつきまとひ来て君がそば     久
        翁とて家こそよけれ濡れ落葉       歌
  
   佳作
        咲満ちてこぼるる媼アベノミクス     奈
        消費税上がる下がるよ買溜めだ      越
        八年を飛び去りにけりつぐみ鳥      孔
        レゼンドやピンは少年きり親父      清
        我に来て留まれや仲間連れ諭吉      容
        絲遊や一両電車に出る幽霊        紀

   選者吟
        塵取とハタキと重き濯ぎかな       伸

      ( をりとりてはらりとおもきすすきかな   蛇笏 )


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