今日は朝から、各方面から朝日俳壇汀子選入選のお祝いのメールを頂きました。これで汀子選入選44句目となりました。このうち巻頭を頂いたのは5回です。汀子選以外の入選は、汀子・長谷川櫂共選が1回あっただけです。私たち伝統俳句を学ぶ者にとって、汀子先生以外の先生に採って頂いても、句集に入れることすら出来ません。
平成18年度 4句 21年度 5句 24年度 4句
19年度 4句 22年度 6句 25年度 3句
20年度 5句 23年度 6句
無名の新人が俳句の世界で頭角を表そうとするために、何をすればよいか。結論から申しますとひたすら優れた句を発表し続け、この社会で名前を憶えて頂くこと。この人の名前はよく見るな、と思って頂くことです。一度お会いしたいと思っていました、と声を掛けて下さる方が有りました。私はその為に朝日俳壇を利用させて頂きました。加えて、日本伝統俳句協会の機関誌「花鳥諷詠」雑詠欄で特選5句の巻頭に入ることにも心血を注ぎました。
「花鳥諷詠」で大久保白村先生の巻頭を頂いたり、大輪靖彦・岩岡中正先生の特選を頂いているうち、「花鳥諷詠賞」の准賞に当たる佳作1席を頂いたことが機縁となり、汀子先生に直接師事することになり、平成20年1月号の誌上で、ホトトギス同人に推挙して頂きました。定年退職した翌月で、お陰様で俳句の指導が順調に進み、まさに天佑神助でした。
ポイントを絞って、コツコツと頑張ること。句会で巻頭を貰ったと言って喜ばず、全没だったと言って悲しまず、そんなことは気にせず、自分が納得できる作品を世に問うことです。選者に採ってもらおうなんてことを考えてはなりません。先生に色目を使ったり、品物を送ったり、なんてことは論外。作家としての品格を卑しめるだけの事。良い句であれば必ず採って頂けると信じ、ひたすら自分の心に叶う句を詠み続けることです。先生へのお礼は、優れた句を詠む事、これは汀子先生がいつも仰ることです。
今回の入選句
番てふ確かな絆鴨帰る 伸一路
この句は汀子先生はお採りになると信じて投句しました。今までの経験から、感触が分かるからです。今年は、秋にもう1句採って頂こうと思っています。来年3月に「九年母」の主宰を継承したら止めなければならないと思うのですが、年賀状を交わしていない方にも安否を知って頂く事が出来ますので、どうしたものかと悩んでいます。
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