2014年4月18日金曜日

先人の知恵

4月のある吟行会の帰り道、急に悪寒を感じました。昼と夜との寒暖の差が大きく、体調管理が難しい時期です。自宅へ帰って体温を測ったら39度6分。その夜からまた、しゃっくりの再来です。3月には10日間しゃっくりが続き、眠れなくて困りましたので、また来た、という思いでした。

それから5日後、しゃっくりを止めるには、柿のへたを煎じて飲めばよい、と漢方に詳しい句友から電話でアドバイス頂きました。その上その方は、漢方薬局で柿のへたを買って、俳句教室に近い阪急春日野道駅まで届けに来て下さいました。有難いことです。

その昔、「あのねのね」というフォークグループがあって、「赤とんぼの唄」が一世を風靡しました。
油虫・油虫の羽根を取ったら柿の種・・・ご記憶の方も多いと思います。この場合は柿の種。買って来て頂いたのは「柿のへた」。食べ終わったら捨てる、あの柿のへたですよ。正直、効くとは思っていませんでしたが、溺れる者は柿のへたでも掴みたくなるのです。

掛かり付けの先生から頂いて飲んでいたしゃっくり止めの薬が合わないのか、胃の調子が日に日に悪化していましたので、思い切ってその薬を止め、柿のへたを煎じて飲むことにしました。毎食間に4回飲んだ頃でしょうか、それまで荒れ狂っていたしゃっくりがピタリと止まりました。しゃっくりが始まって7日目の日本晴れ。先人の知恵に感動を覚えました。

それにしても不思議なこともあるのですね。ネットで検索してみて、「しゃっくりと柿のへた」に関する記事や書き込みが沢山あるのに驚きました。私にはまったく知らなかった世界。それにしても、誰が柿のへたの薬効を発見したのでしょう。縄文時代に遡るかも知れませんね。縄文土器で煎じていたのかも。ストレスを緩和してくれるのかもしれません。家内の話では、就寝中に、悪魔と戦っているような声でうなされた後、しゃっくりが止まったらしいのです。もっともっと、私たちが知らないことが沢山あるのでしょうね。

柿のへたは夜尿症にも効果があるそうです。お子さんやお孫さんで、お心当たりのある方は、試してみられては如何でしょう。

          リハビリに励む人等や春の蟬      伸一路

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